#author("2018-07-12T16:38:38+09:00","","")
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#author("2018-07-19T10:12:55+09:00","","")
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前期 XH§2~
[[(201)〜(208) ベクトル:http://kamelink.com/exam/index.php?%A5%D9%A5%AF%A5%C8%A5%EB]]~
[[(209)〜(213) 順列・組合せ:http://kamelink.com/exam/index.php?%BD%E7%CE%F3%A1%A6%C1%C8%B9%E7%A4%BB]]~
[[(214)〜(220) 確率(工事中):http://kamelink.com/exam/index.php?%B3%CE%CE%A8]]
[[(214)〜(220) 確率:http://kamelink.com/exam/index.php?%B3%CE%CE%A8]]


問題文を''クリック''すると解答をみることができます.

#contents

**(214) 確率の定義 [#q63129f4]

ある試行において,
起こり得る結果の全体を集合 $U$ で表し,
$U$ で表される事象を''全事象''という.

全事象は必ず起こる事象である.
また,すべての事象は $U$ の部分集合で表すことができる.

とくに,$U$ の1個の要素だけからなる集合で表される事象を''根元事象''という.
根元事象のどれもが同じ程度に起こると期待できるとき,
根元事象は''同様に確からしい''という.

ある試行において,
全事象 $U$ の根元事象の個数は,$n(U)=N$ であり,
どの根元事象も同様に確からしいとする.~
事象 $A$ の根元事象の個数を $n(A)=a$ とするとき,
事象 $A$ の確率を $\frac{a}{N}$ で定め,$P(A)$ と書く.すなわち

  $P(A)=\frac{n(A)}{n(U)}=\frac{a}{N}$

である.

[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.4-17%E5%B0%8F%E6%A8%BD%E5%95%86%E5%A4%A7%E3%83%BB1-2problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.4-17%E5%B0%8F%E6%A8%BD%E5%95%86%E5%A4%A7%E3%83%BB1-2.pdf]]

袋の中の玉を等確率に取り出すように玉をすべて区別しましょう.

[[&ref(http://kamelink.com/public/2016/16.4-16%E5%AD%A6%E7%BF%92%E9%99%A2%E5%A4%A7%E3%83%BB%E7%90%861problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2016/16.4-16%E5%AD%A6%E7%BF%92%E9%99%A2%E5%A4%A7%E3%83%BB%E7%90%861.pdf]]

与えられた状況を的確にとらえましょう.場合分けが多くなったときは余事象を考えてみるのも手です.

**(215) 確率の基本性質 [#a0e110f7]

(1) 全事象 $U$ の部分集合 $A$ に対して~
  $0\leq P(A)\leq 1$,  $P(\empty)=0$ ($\empty$は空集合), $P(U)=1$

(2) 事象 $A$,$B$ に対し~
  $P(A\cup B)=P(A)+P(B)-P(A\cap B)$

特に $A$,$B$ が互いに排反のとき~
  $P(A\cup B)=P(A)+P(B)$

(3) $A$ の余事象 $\overline{A}$ に対し~
  $P(\overline{A})=1-P(A)$

[[&ref(http://kamelink.com/public/2013/16.5-13%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E5%B7%A5%E5%A4%A7%E3%83%BB11problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2013/16.5-13%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E5%B7%A5%E5%A4%A7%E3%83%BB11.pdf]]

実は,A,Bの玉の取り出す確率は,玉を取り出す順序に関係しません.


**(216) 最大値・最小値 [#e2ef640a]

//16.5-16山口大・農・共獣・教育・経済・国総2.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2016/16.5-16%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%A4%A7%E3%83%BB%E8%BE%B2%E3%83%BB%E5%85%B1%E7%8D%A3%E3%83%BB%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%83%BB%E5%9B%BD%E7%B7%8F2problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2016/16.5-16%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%A4%A7%E3%83%BB%E8%BE%B2%E3%83%BB%E5%85%B1%E7%8D%A3%E3%83%BB%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%83%BB%E5%9B%BD%E7%B7%8F2.pdf]]

条件を満たす目の出方を正しく数えましょう.最大値がMで最小値がmであるということは,すべての目がm以上M以下であり,少なくとも1つはMの目が出てかつ少なくとも1つはmの目が出るということです.

//16.5-17京都大・文5.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.5-17%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A7%E3%83%BB%E6%96%875problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.5-17%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A4%A7%E3%83%BB%E6%96%875.pdf]]

さいころをn回振るときの出た目の最大値がMであるということは,出た目はすべてM以下であり,かつMの目が少なくとも1つ出るということです.最小値Lについても同じように考えましょう.


**(217) 独立な試行 [#wd2ef01f]

2つの試行S,Tが互いに他方の結果に影響を与えないとき,~
SとTは独立であるという.

2つの独立な試行S,Tを行うとき,Sでは事象$A$ が起こり,~
Tでは事象$B$が起こるという事象を$C$とすると,事象Cの確率は

  $P(C)=P(A)P(B)$

である.

//16.5-17福岡大・工1-3.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.5-17%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E5%A4%A7%E3%83%BB%E5%B7%A51-3problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.5-17%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E5%A4%A7%E3%83%BB%E5%B7%A51-3.pdf]]

各対戦は独立な試行です.~
後半はBがAに負けるかA以外にの人に負けるかで場合分けします.

//16.8-17弘前大・理工(数学)6.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.8-17%E5%BC%98%E5%89%8D%E5%A4%A7%E3%83%BB%E7%90%86%E5%B7%A5(%E6%95%B0%E5%AD%A6)6problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.8-17%E5%BC%98%E5%89%8D%E5%A4%A7%E3%83%BB%E7%90%86%E5%B7%A5(%E6%95%B0%E5%AD%A6)6.pdf]]

6の目が出た回で試行は終了します.~
はじめての6が何回目で出るかで場合分けしましょう.

**(218) 反復試行 [#l218d9e7]

同じ条件のもとで同じ試行を何回か繰り返し行うとき,各回の試行は独立である.~
このような試行を 反復試行 という.

1回の試行で事象Aが起こる確率をpとする.
この試行をn回繰り返す反復試行において,
Eがちょうどr回起こる確率は

  $_n\mathrm{C}_r p^r(1-p)^{n-r}$

である.

//16.8-17茨城大・後工1-7.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.8-17%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E5%A4%A7%E3%83%BB%E5%BE%8C%E5%B7%A51-7problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.8-17%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E5%A4%A7%E3%83%BB%E5%BE%8C%E5%B7%A51-7.pdf]]

得点が3点となる回数で場合分けするとよいでしょう.


//16.8-17佐賀大・教育・農3.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.8-17%E4%BD%90%E8%B3%80%E5%A4%A7%E3%83%BB%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%BB%E8%BE%B23problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.8-17%E4%BD%90%E8%B3%80%E5%A4%A7%E3%83%BB%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%BB%E8%BE%B23.pdf]]

(1)表裏の出る回数を把握しましょう.~
(2)表裏の出る回数は(1)と同じです.あとは条件を満たす移動何通りあるかです.~
これはグラフを利用すると説明しやすいでしょう.

//16.8-17九州大・後理(数)4.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.8-17%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%A4%A7%E3%83%BB%E5%BE%8C%E7%90%86(%E6%95%B0)4problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.8-17%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%A4%A7%E3%83%BB%E5%BE%8C%E7%90%86(%E6%95%B0)4.pdf]]

1回のサイコロ投げにおいて移動は3通りあります.~
n回後のPの座標と3種類の移動の回数についての連立方程式を作りましょう.~
(3)のQ(k)は条件付き確率です.

**(219) 条件付き確率,確率の乗法定理 [#xcb6d8c9]

事象 $A$ が起こったときに事象 $B$ が起こる確率を,~
事象 $A$ が起こったときの事象 $B$ が起こる条件付き確率といい,
$P_A(B)$ と表す.

  $P_A(B)=\frac{n(A\cap B)}{n(A)}=\frac{P(A\cap B)}{P(A)}$

である.これにより次の等式が得られる.

  $P(A\cap B)=P(A)P_A(B)$  (確率の乗法定理)

//16.6-17明治大・総合数理3.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.6-17%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%A4%A7%E3%83%BB%E7%B7%8F%E5%90%88%E6%95%B0%E7%90%863problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.6-17%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%A4%A7%E3%83%BB%E7%B7%8F%E5%90%88%E6%95%B0%E7%90%863.pdf]]

条件付き確率ですが,これは結果がわかったときに,それより以前の確率を求めるものであり,原因の確率と呼ばれています.

//16.6-17関西学院大・商・神・国際・教育・政策1-2.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/16.6-17%E9%96%A2%E8%A5%BF%E5%AD%A6%E9%99%A2%E5%A4%A7%E3%83%BB%E5%95%86%E3%83%BB%E7%A5%9E%E3%83%BB%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%BB%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%BB%E6%94%BF%E7%AD%961-2problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/16.6-17%E9%96%A2%E8%A5%BF%E5%AD%A6%E9%99%A2%E5%A4%A7%E3%83%BB%E5%95%86%E3%83%BB%E7%A5%9E%E3%83%BB%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%BB%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%BB%E6%94%BF%E7%AD%961-2.pdf]]

条件付き確率(原因の確率)のオンパレードです.


**(220) 確率の漸化式 [#n20ea224]

n回目に事象$E$が起こる確率を $p_n$ とすると n+1 回目に $E$ が起こるのは

  (i) n回目に $E$ が起こって, n+1 回目に $E$ が起こる

または

  (ii) n回目に $E$ が起こらず, n+1 回目に $E$ が起こる

のいずれかであるり

  $p_{n+1}=a p_n+b(1-p_n)$

の形で表すことができる.


//10.7-17甲南大・理工・知能・フロ2.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/10.7-17%E7%94%B2%E5%8D%97%E5%A4%A7%E3%83%BB%E7%90%86%E5%B7%A5%E3%83%BB%E7%9F%A5%E8%83%BD%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD2problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/10.7-17%E7%94%B2%E5%8D%97%E5%A4%A7%E3%83%BB%E7%90%86%E5%B7%A5%E3%83%BB%E7%9F%A5%E8%83%BD%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD2.pdf]]

確率と漸化式の融合問題です.~
n回目からn+1回目の状況変化を式で表しましょう.

//10.7-17北海道大・文3.tex
[[&ref(http://kamelink.com/public/2017/10.7-17%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E5%A4%A7%E3%83%BB%E6%96%873problem.png,nolink,70%,問題文をクリックしてみて下さい.);>http://kamelink.com/public/2017/10.7-17%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E5%A4%A7%E3%83%BB%E6%96%873.pdf]]

(1)n秒後からn+1秒後の状況変化を式で表しましょう.~
(2)2項間漸化式を解きます.


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